Leica Ⅲcが好きすぎる




機械は新しい方が良いとは言われているが、それは電化製品の話で、フィルムカメラにそれが当てはまるかというと、そうも言えないと思う訳です。要は写真が取れれば良いのです。

ただデジタルカメラは撮像素子というセンサーで写真を記録するので、技術力の進歩により写真の写り方が変わってきます。一方フィルムカメラはフィルムを利用するので、カメラ自体の写真を写すという機能だけはカメラが変わろうとそう変わりません。レンズとフィルムの組み合わせです。あとフィルムカメラの新製品はそう出るわけでは無いので、時代の最先端を追っかけるという欲求も生まれてきません。安心して好きなカメラを物色できるのです。

心配はフィルムがこの世から無くなったらどうしようって事だけです。

最初から上手く撮れない

古いカメラは基本マニュアル操作です。露出計もついていません。ちなみにLeica Ⅲcの写真を見たい方はググってみてください。たくさん出てきます。なので露出計で露出を測り、シャッター速度と絞りを動かし撮影するわけです。もちろん手ぶれ補正もありません。なので最新式のデジタルカメラで撮影するよりも沢山失敗します。初心者はとにかく失敗します。

だからこそ上手く撮れた時は思い出に残る写真になるんでしょうね。

旅行にピッタリ

Leica Ⅲcは小さく軽いです。レンズにエルマーの沈胴レンズを選んだらレンズも収納できるのでさらにコンパクトになります。なので手ぶらで動いて、写真は基本的にスマホで撮って、心に響く景色の時にLeica Ⅲcで撮影って事なんかもできます。

シチリアにて Leica Ⅲc elmar 50mm F3.5

なんか雰囲気がある

昭和の人間だからかもしれませんが、フィルム写真はなんか雰囲気があるように感じます。今風にいうとエモいです。最近はあえてフィルム調に加工する人とかもいますが、もちろんLeica Ⅲcは何にもしなくてもフィルム調の写真が撮れます(笑

ってかそれしかできません。

ニューヨークにて Leica Ⅲc elmar 50mm F3.5

機械なのが良い

Leica Ⅲcは機械です。ロマンです。電池も必要ありません。なのに動きます。ロマンです。

撮影するときは、露出を測り、フィルムを巻いて、シャッター速度を合わせ、絞りを合わせ、シャッターを押します。「チャッ」って音と共に写真が撮れます。私は構造まで知っている訳では無いですが、電池なしに動くんです。写真が撮れるんです。これは昭和生まれでも感動します。

ニューヨークにて Leica Ⅲc elmar 50mm F3.5

問題点は

声をかけられます。特に外国。

「なんだよそれ!すげーカメラだな!」とか現地の言葉で話しかけられた事が星の数ほどあります。

初めは困りましたが、今は「撮ろうか?」って聞くことにしてます。大抵撮らせてくれます。

バルナックライカはフィルム装填が面倒って聞いたりもしますが、あまり気になりません。ってかフィルムはそんなに沢山撮りまくるものでも無いと思っているので、基本一日一本か二本です。

自分なりの楽しみ方

カメラとしての性能は最新式のデジタルカメラの方が断然良いに決まってます。だから私はメインで撮りまくるというより、心が動いたものを撮影することにしています。

Leica Ⅲcを持って出かけてもシャッターを押さない日もあります。数枚しか撮らない日もあります。フィルム1本取り切る日もあります。

けどノルマがあるわけでは無いので、気にせず撮ります。そうすると何が撮られてるか分からなくなってきます。だけど良いんです。そして現像に出します。受け取りに行くのも急がず予定が合う日に行きます。

そうすると思わぬ写真が出てきて、その時の気持ちを思い出すんです。そんな遊び方も楽しいと思いますよ。