SUMMICRONへの愛を語る3




前回までの「SUMMICRONへの愛をかたる1」「SUMMICRONへの愛を語る2」はこちらのリンクから行ってください。

前回、前々回共に変な文章で思いを綴ったが、そんな気持ちにさせる。それもsummicron(ズミクロン)なのである。

summicronの何が素晴らしいか。

まずMマウントレンズを選ぶ時に候補に上がるのは、

  • summicron
  • summilux

この2つではないだろう。

summicronがF2.0でsummiluxがF1.4な訳だが、何が違うのだろうか。

まずは買う時わかる値段。次にF値。他にも色々あるが、私が気にするのは大きさである。

summiluxはちょっと大きい。

ライカで撮影する時。それはモデルの自然体を撮る時。街の空気をそのまま切り取る時。こっそり毛繕いしている猫を撮る時など、被写体に悟られず撮影したい時である。leicaはそれに適している。なぜならシャッター音が本当に小さいからだ。ちなみにシャッター音については話が逸れるので別の場所で語ることにする。

で、そうなるとライカもブラックペイント・ブラッククロームにしたくなるし、ストラップももちろん黒。服も靴も帽子も黒。となると、レンズの大きさが気になってくるのである。

summicronは大きさが素晴らしいのである。

写りはどうなのか

ニューヨークにて Leica M3 SUMMICRON 50mm

私はアマチュアなので、詳細レビューはプロに任せて感覚の話をする。

簡単にまとめると

  • 立体感
  • 解像感
  • 空気感

が優れていると思う。

口での説明は難しいが、撮りたかった被写体が浮き出てくるイメージ。それがその瞬間の思い出と共に写真に閉じ込められると言っても過言じゃない気がする。

とにかく素晴らしい。

気になった方はレビューを読み漁る前に、是非店頭で試してください。

F2.0ってどうなのか?

私はフィルムも撮影する。

ニューヨークにて Leica M3 SUMMICRON 50mm

そこで学んだ事は、デジタルカメラはかなり露出に無理が効くという事。フィルムだと露出に失敗すると見れたものでは無い写真を量産することになる。

フィルムだと晴天ギラギラの時にF1.4などという撮影はできない。できるかもしれないが、露出を考えるとまだ挑戦できない自分がいる。なのでF1.4を使うのはとても難しい。だから絞る。F2.0はどうなのか。もちろんこちらもフィルムだと絞る事が多い。

すなわちデジタルで開放をバンバン使わない限りはF2.0で十分だなと私は判断した。そして

F2.0で十分ボケる。

仕事で撮影する時(私もたまに仕事で使う写真を撮る)、正直F2.0未満の開放はまず使わない。理由は被写体全体にピントを合わせたいから。あとは失敗を減らしたいから。F1.4のピントは本当に浅い。ぶっちゃけ被写体にある程度ピントを合わせたい時は結構絞る。

他にも絞った時の解像感をF2.0で得る為にF2未満が必要という声もあるが、summicronは十分解像するので、私の目からすると必要なかった。

と、かっこよく語ったが、値段も理由かな。ずっとsummiluxを使えば新しい考えが生まれるかもしれないが、検討するためだけに購入できる金額じゃないかな(笑

好きな1番の理由

やっぱり感覚。

持った時。ピントリングを回した時。重量感。重さ。初めて撮った写真。他者からの印象。

全ての経験がどんどんsummicronへの愛を深めていく。そうするとまた新しい発見がある。そしてまた好きになる。

自分の中でsummicronはそんなレンズ。

ぜひ使ってみてください。