写真を趣味にしにくい時代




プロクライアントを自称している僕ですが、本職はアパレルのプロデューサーの為、海外にちょくちょく行きます。

これは去年、2019年のニューヨークの話し。

人を写してはいけないスナップ写真

ニューヨーカーは許可なく写真に取られる事を大変嫌います。だから基本的に人にカメラを向けるのは絶対NGのようです。

実際僕も視察で参考写真を撮影した時に、何度か「私を映さないでくれ」と言われました。

相手も「視察」と理解している状態でこれですから、街中ではもっと大変です。

僕は出張時の習慣で、早朝に街に繰り出しスナップ写真を撮っているのですが、かなり大変でした。

普通の街中ではカメラを顔の位置までもってきて構えていると、レンズに入る人達に嫌な顔をされます。なので観光地まで行って観光客っぽくカメラを構えて撮影する事を余儀なくされます。

大変ですね。

子供の写真は絶対ダメ

コーディネーターに聞いた話です。これは実際ヤバイらしいんで、僕もトライして無いんですが、子供の写真は絶対に撮ってはいけないようです。

ニューヨークには天使のような子供達が沢山います。実際街中の至る所に公園があり、沢山の天使たちが遊んでいます。

いくら天使に見えても、絶対に撮影してはいけません。親にマジで怒られるらしいです。

皆さんも気をつけて下さいね。

日本でも肩身が狭くなってきた

スマホの写真が一般的になり、写真が撮りやすくなったと思いきや、実は逆な気がするんですよね。

一般の人がカメラに敏感になってるっていうか。勝手にSNSで晒されるニュースとかも影響しているんだと思います。

あと写真愛好者に対するネガティブなニュースも沢山出てますよね。撮り鉄問題とか。

動物園に行っても、野生動物を撮影しに行くんじゃ無いかと思うほどガチなカメラをもっている方々が動物のオリの目の前を陣取っているので、変わって欲しいなって思う時がよくあります。

僕も写真撮るんですけどね(笑

僕が気をつけている事

本当は人を被写体で撮りたい時もあるんですが、そうも言ってられませんし、声をかける勇気もありません。なので、こんな事気をつけて撮影してます。

  • レンズを被写体に気づかれるほど思いっきり向けない
  • 人をいれる撮影は極力観光地など不自然じゃ無いところで撮る
  • 盗撮に思われる可能性がある行為は絶対に行わない。

ぶっちゃけ背面の画面で構図は確認できるので、α7RⅣの場合はファインダーを覗かずライブビューで静音モードで撮影すれば結構いけます。

けどそこまで無理をしてまで他人を被写体にするのもどうかなって思うんですよね。人物を撮りたいときは自分の子供もいるし、仕事で人物を入れた写真を撮ったりもします。だからそこまで無理をしなくて良いかなって。

SNS時代に気をつける事

今は簡単に他人の写真を加工してアップできる時代になってしまいました。それは本当に怖い事だと思います。だから僕も他人のレンズは気にしちゃう事もあります。子供に向けられた場合は尚更です。

だからこそニューヨークで教えてもらった事は重要だと思うし、尊重したいとも思います。プロのスナップ写真を見ると、人物が大胆に構図に組み込まれていて憧れもします。ただプロに確認してみると、声をかけて撮らせて貰ったりとか礼儀を忘れないとも言っていました。僕らアマチュアは声もかけず、他人にレンズを向ける人も沢山いると思います。

SNS全盛期のこの時代、写真の趣味をつづけて行く為には、その時代にあった常識をきちんと理解して撮影していけたら良いですね。