動物に写真を撮らせてもらうという事




動物写真を取ろうと思って街を歩いていると、都心でも沢山の動物に出会うことができます。
カラス、スズメに散歩中の犬。渋谷のど真ん中ではネズミもいます。
またシャッターチャンスにはまだ恵まれませんが、私の家の近くにはハクビシンもいます。
そんな都心の動物たちの中で一番の人気者はネコと言っても過言ではありません。
そんなネコ様の撮影に注目してみました。

面白いタイミングを見つけよう

ライカIIIc エルマー50mm F3.5

私は海外で散歩する時、バルナックライカ片手に散歩します。
スナップも撮りますが、もちろん動物も探します。
犬もいますが、繋がれていない犬は危険ですので近寄らないようにしましょう。
そうするとやはりネコです。

上の写真はジャカルタで撮影しました。
横に飼い主であろう「水を売っているおばちゃん」が居たので、水を買って撮らせてもらうようにお願いしました。
ネコの後ろの赤い椅子は、直前までおばちゃんの娘が座っていたものです。
どうやら出かけるようで、ネコの後ろに無造作に置いて出かけて行きました。
ネコはいつもの事なのか、驚きもせず、目を開けただけでした。
その様子が面白くて思わずシャッターを切ったのがこの写真です。
寝起きの眠そうな顔と、ベッドの上に椅子というシュールな写真が出来上がりました。

ネコの気持ちになって待つことが大事

ライカIIIc エルマー50mm F3.5

ネコ様は気まぐれです。
自分のペットのネコならば自由に撮らせてくれますが、野生?のネコは自由気ままです。
なぜならそこはネコの住む世界。僕らはその世界に土足で踏み込む侵入者なのです。

だからまず、ゆっくり近づく。
警戒したら止まる。
そして毛づくろいなど始めたらまた近づく。

待っていてもずっと警戒しているようなら諦めましょう。
なぜならここはネコ様の世界だからです。

上の写真は香港の繁華街。
歩くだけで周りを威圧している、とんでもないネコがいました。

ゆっくり追いかけます。
彼(彼女)は振り向きもしません。
ビルの入り口で立ち止まりました。

私はゆっくり近づきます。
ネコはこちらを見てきます。
少し立ち止まって、また近づきます。
ネコはこちらを見てきます。

「お願い。一枚撮らせて」と心で呟き、シャッターを切ります。

それがこの写真です。
そして私は「ジャイアン」と勝手に名付けました。