心の動きとスナップ




なぜプライベートでフィルムで撮るのか?そう写真家の先生に聞いた事があります。

そうしたら、「心が動いた時にフィルムで撮って、フィルムが終わったら現像して、思い出したら取りに行って、気が付いた時に写真を見る。その時に心の動きを思い出すのがフィルムだ。」と言っておりました。(若干ニュアンスを変えてます)

それを聞いて真似をして、かっこいいからという理由でバルナックライカを購入して、何かある度にポケットに突っ込んでいます。

全く撮影しない時もあるし、撮りまくる時もあるし。

まだ心が動く写真を毎回撮れる訳じゃないけど、少し意味がわかった気がします。

香港にて Leica Ⅲc

10年以上前、初めて香港に行った時衝撃を受けました。都会なのに日本と違う。全くの異国。こんなに近いのに別の星に紛れ込んだような衝撃でした。当時はほとんど海外に行った事がなかった為、尚更日本との違いが顕著に見えたのだと思います。

そこで先日香港に言った時はLeica Ⅲcでスナップしまくりました。

初めて行った香港とは全然違う今の香港。当時の印象ほど衝撃を受けはしなかったのですが、やはり心に来る場面には何度も遭遇しました。

日本に帰って、フィルムを全部使い切って、忘れた頃に現像に出して、その次フィルムを現像に出す時に受け取りました。

帰って写真を見てみると、記憶がどんどん蘇ってきます。

記憶の中での香港とは違い、今の香港に感じた思い。全体的にパワーのある街並みと人々。

それは撮ってすぐに見れるデジタルでは無く、フィルムだから思い出せたのかもしれません。

フィルムって色々な楽しみ方があるなって思った経験でした。